スプリットEP [snowdrop, teardrop]より

[retrospect]

詞 Moo

微かに香る 一雨のあとに

きみの背を探して 見渡した街角

 

僅かに残る 人影をよそに

ぼくの瞳は虚空(そこ)さえ映せてはいない

 

いつの日か来るはずともしも知っていたとして

情けない心には嘘をつけるはずもなく

 

さよなら 傷ついてしまうならいっそ

どこかで失くして忘れてしまおう

ぽつりと一粒 何かが落ちる音

寂しいわけだね

きみはぼくの過去だ

 

 

立ち止まるのは 何度目なのかな

振り向けばそこには いくつもの足あと

 

漏らす吐息の音は同じでも

泥まみれのきみは今はもういない

 

とめどなく 溢れくる 瞼の奥から滲む

「がんばれ」の声だけがやけに耳に残っていた

 

大切にしたい形のないものを

集めて溶かして流れた雫は

温もりと共に思い出させてくれる

確かにぼくらは歩んできたんだね

 

【コーラスパート】

きみが胸に秘めていたものが

ひとつ ひとつ 馴染む雫は

ぽっと灯す 陽はまた暮れる

道はここへ延びていたんだね

[Seaside Re-decide]

詞 

焦がれた街並み

電車が過ぎてく

あの日は溜息

混じりの雲に揺れた

 

 

夜空に浮かぶ月は僕ら

追いかけて来るように

思うけれど

二人は幼な過ぎてさ

 

視線は彼方

波 そぞろ

まだ分からなかった

伝えたい言葉が

Un-decided

 

壊れた世界が

僕らを変えても

煌めき続ける

記憶の輪郭

 

いつもの調子で

さよなら告げたよ

何にも出来ずに

遠い日は海に落ちた

 

 

潮薫る桟橋歩いて

思い出したのは

馴染んだ声

あの日々はもう戻らない

 

傍から見れば

幸せな二人だったろうね

重ねた約束覚えてるの?

 

願うものすべて叶えばいいね

なんて子供みたいに呟いた

煙草ふかし大人のふり

涙隠している

 

砂の城を造り壊して

何度繰り返せば前に行ける?

あの日言えずにいた言葉

 

Un-decided...

 

Un-decided?

 

 

いつもの調子で

世界は廻るよ

何にも変えれず

今日もまた日が沈んだ

 

それでもまだ君の事想って...

 

それでもまだこの街で唄う...


[snowdrop, teardrop]

詞 ちゃの

夢の続きかな

ぼやけたあなたがいた

白い花を手に

遠くで春を告げる

 

こぼれた雫と

 

舞う 雪と涙

私を隠した

二度と触れられないように

夜空の上 

別れの言葉も思い出せないや

 

 

夢の温もりは

あまりに心地よくて

声が 聞きたくて

裸足のまま 

駆けはじめる

 

伸ばした手の先

 

舞う 桜の雨

隙間から漏れた 

朝陽のような笑顔が

まだ心に残っているから 

この足を止めた

 

 

私は冬の月のようだ 

弱くて 

でも明日を求めている

 

白くて小さな花をもって

 

 

舞う 雪と涙

私を隠した

二度と触れられないように

桜の咲くこの道歩もう

冬は解けた

[空晶の冬庭に咲く]

詞 ちゃの

七つ 星が夜空を越えたら

君の声も遙か遠くに落ちるから

煌めけ

白い息をとかした

 

空晶の冬庭に咲く

君の影追いかけてた

紗(うすぎぬ)を纏い 甘い雪に埋もれて

好きと言えないまま消えた

 

 

七つ 星が夜空を照らして

君の夢を見ることができたらいいと

願った

水の底に沈もう

 

幻想 夏が薫る

君の名を叫んでいた

黒い獣が美しい薔薇をもって

痛みを教えてくれた

 

 

七つ 星が夜空を越えたら

君の傍にいることができたのかな

色が褪めて 白い息をとかした

 

空晶 四季の隙間

君の影追いかけてた

紗を纏い 甘い雪に埋もれて

好きと言えないまま

 

 

夜が明ける いまでも想い続けてる

ずっと——


[Dawning Blue -雪 remix-]

詞 アイロニー

The blue takes me faraway from the memories 

That never fade away

With the helpless but flawless melodies

I am the one to take starlight alive

You think you have to survive

Look into my eyes and you know

meaningless Dawning Blue

 

Breathing lets me ignorant

Shine___Like tears

All lies are discrepant

 

The gleam of dawn lasts forever without mercy

’Til the end of the night

With the sleepless but timeless fantasy

I am the one to pray for all you pray

Don't think 'bout what someone say

Just love anything and you see

Limitless Dawning Blue

Motionless Dawning Blue

 

Breathing lets me ignorant

Shine___Like tears

All lies are discrepant

 

Heaven knows I've felt lonely

But you’re my one and only

So I just want you to know

How Dawning Blue’s gonna glow

 

No way to deny nothing

Wish I would be just laughing

Even though that will not come true

I sing to find something new

 

Turning on a crystal set

I can’t help but feel regrets

In my sight are satellites

That keep me awake tonight

 

Give me, Give me Dawning Blue

Show me, Show me Dawning Blue

The star colored Dawning Blue

The sky colored Dawning Blue

[おわりのうた はじまりのうた -rakurui remix-]

詞 

色は匂えど瞬く季節は巡り もう

ふたりの物語にも終わりの時がくる

 

微笑い合って繰り返した日々も

描く未来も 今は虚しいだけ

錆びた楔 かかる重みが

ふたりの距離を引き裂いていく

 

やだ やだ やだ

駄々をこねる 君を抱きしめ

ありがとう もう僕のことは

忘れ 前へ進んで

 

もしもっと早く君に出会えていたのなら

ふたりの物語はどこまで続いたかな

 

十字架背負うのは君と同じ

世界に生きる 僕の証だから

苦しくても救いたいんだ

これまでの僕 これからの僕

 

さよならなんて言わないよ

君が零した

ほら もう涙を拭って

あの日のように

 

笑ってくれないか

はじまりの詩響く

 

やだ やだ やだ

駄々をこねる 君を抱きしめ

必ずまた帰ってくると

誓う なずむ黄昏